2019/10/07 12:43

肋鎖症候群について

肋鎖症候群についてまとめてみました。

 

・肋鎖症候群

肋鎖症候群は腕神経叢の絞扼部位によって3つに分類される胸郭出口症候群の中の1つ。

 ※他の2つは斜角筋症候群と過外転症候群

IMG_20191007_120504.jpg

 

第1肋骨と鎖骨の隙間で腕神経叢、鎖骨下動脈、鎖骨下静脈、リンパ管が圧迫され、指先に知覚障害とチアノーゼをおこす。

胸を張って肩を後下方へ下げる姿勢で誘発される。

徒手検査 : エデンテスト

 両肩を後方に引いた時の橈骨動脈の拍動が減弱した場合、陽性とする。

2019/10/06 15:02

斜角筋症候群について

斜角筋症候群についてまとめてみました。

 

・斜角筋症候群

斜角筋症候群は腕神経叢の絞扼部位によって3つに分類される胸郭出口症候群の中の1つ。

 ※他の2つは肋鎖症候群と過外転症候群

IMG_20191007_120504.jpg

 

 

腕神経叢の絞扼に加え、鎖骨下動・静脈が関与していることもある。

 ※前方の斜角筋隙である胸鎖乳突筋と前斜角筋の間を鎖骨下静脈が通過し、後方の斜角筋隙の前斜角筋と中斜角筋の間から腕神経叢と鎖骨下動脈が出ている。

 

・手の薬指、小指に知覚異常や痛みが発症して握力も弱まる。
・長く肩を下げるような動作が続くと悪化しやすくなる。

 

徒手検査 : アドソンテスト

 頭を軽く上げ、症状のある側にできるだけ強く回旋させ、深く息を吸い込み・止めた時の橈骨動脈の拍動が減弱した場合 陽性とする。

2019/10/05 18:21

胸郭出口症候群について

胸郭出口症候群についてまとめてみました。

 

・胸郭出口症候群

・斜角筋(前斜角筋と中斜角筋)、第1肋骨、鎖骨で形成される胸郭出口およびその近くを通る腕神経叢、鎖骨下動・静脈の圧迫や伸張によって生じる上肢の痛みや痺れを有する疾患群。

・つり革につかまる時や洗濯物を干す時など腕を挙げる動作で腕、肩、肩甲骨周囲、前腕、手指といった部位に痛み、痺れといった症状や握力低下、細かい動作がしにくいなどの運動麻痺がでるようになってくる。

・20~30代の女性に多いとされているが、中高年の男性で筋肉質、怒り肩、首が短いといった体型で腕や首を動かす作業が多いと発症しやすいともいわれている。

 

◎腕神経叢がしめるつけられる(絞扼)部位によって3つに分類される。

胸郭出口症候群 

①斜角筋症候群  

②肋鎖症候群  

③過外転症候群(小胸筋症候群)

IMG_20191007_120504.jpg

2019/09/30 17:25

腰痛予防 ~ふくらはぎの奥にある筋肉~

IMG_20190930_160747.jpg

 

 

それは、長母指屈筋!

起始 : 腓骨後面の下方2/3、下腿骨間にある膜(下腿骨間膜)の下部

停止 : 親指の末端部

IMG_20190930_181247.jpg


ふくらはぎと書きましたが、大事なのは足底の親指に伸びている部分です。

 DSC_0062.JPG

↑ピンクのライン部分(長母指屈筋)


長母指屈筋のかかと側を押さえながら、親指を曲げ伸ばしさせながらストレッチしていきましょう

 

 

アキレス腱も伸ばしやすくなり、立つ姿勢・歩く姿勢で背中がスッと真っ直ぐに伸ばせるようになり、腰に負担が減ることで腰の痛みのでにくい身体へと変えていくことができます。

 

痛まない身体に!疲れにくい身体に!

こんなところも日頃からちょこっと気にしてケアしてみてくださいね。

2019/09/27 22:01

変形性股関節症について

変形性股関節症についてまとめてみました。

 

・変形性股関節症

股関節の軟骨が徐々にすり減っていき、骨も含めて関節が変形してくる。

最初は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じるようになり、進行すると持続して痛む・夜間痛がでるなど徐々に痛みが増してくる症状がある。

日常動作では長い時間立っていたり歩くのがつらくなり、靴下が履きにくい・足の爪を切るのが大変・和式トイレでの姿勢や正座が困難になってくる。

 

≪原因≫

加齢による軟骨の変性や骨盤の臼蓋の形状が小さ過ぎるなどで、大腿骨の接続部分をきちんと覆っていない状態によって、股関節に違和感を生じる臼蓋形成不全が進行し発症するケースが日本人では多くみられる。

女性に多くみられるのも特徴である。

※ 日本人に多い理由 : 股関節は生後4ケ月くらいまでにできあがるのだが、昔の日本のおむつは今のような腿を広げてあてるのではなく、真っ直ぐな布で脚を伸ばしてあてていたので、脚の角度が浅く形成されてしまっていたという背景があるといわれている。
 おむつが変わったことで今後は高齢者の変形性股関節症は減ってくるのではないかともいわれている。

 

◎変形性股関節症の進行

・前股関節症 - 股関節の変化がみられるが、関節軟骨はほぼ正常な状態

        ⇓

・初期 - 関節軟骨が徐々にすり減りわずかに隙間が狭くなるが痛みは少ない

        ⇓

・進行期 - 関節が明らかに狭くなり、骨棘が形成されたり骨の空洞(骨嚢胞)ができ痛みがでる

        ⇓

・末期 - 関節軟骨がほぼ失われ骨同士が接触するようになり激しい痛みがでる  

 

IMG_20190927_215739.jpg IMG_20190927_215851.jpg