2019/09/27 22:01
変形性股関節症について
変形性股関節症についてまとめてみました。
・変形性股関節症
股関節の軟骨が徐々にすり減っていき、骨も含めて関節が変形してくる。
最初は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じるようになり、進行すると持続して痛む・夜間痛がでるなど徐々に痛みが増してくる症状がある。
日常動作では長い時間立っていたり歩くのがつらくなり、靴下が履きにくい・足の爪を切るのが大変・和式トイレでの姿勢や正座が困難になってくる。
≪原因≫
加齢による軟骨の変性や骨盤の臼蓋の形状が小さ過ぎるなどで、大腿骨の接続部分をきちんと覆っていない状態によって、股関節に違和感を生じる臼蓋形成不全が進行し発症するケースが日本人では多くみられる。
女性に多くみられるのも特徴である。
※ 日本人に多い理由 : 股関節は生後4ケ月くらいまでにできあがるのだが、昔の日本のおむつは今のような腿を広げてあてるのではなく、真っ直ぐな布で脚を伸ばしてあてていたので、脚の角度が浅く形成されてしまっていたという背景があるといわれている。
おむつが変わったことで今後は高齢者の変形性股関節症は減ってくるのではないかともいわれている。
◎変形性股関節症の進行
・前股関節症 - 股関節の変化がみられるが、関節軟骨はほぼ正常な状態
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・初期 - 関節軟骨が徐々にすり減りわずかに隙間が狭くなるが痛みは少ない
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・進行期 - 関節が明らかに狭くなり、骨棘が形成されたり骨の空洞(骨嚢胞)ができ痛みがでる
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・末期 - 関節軟骨がほぼ失われ骨同士が接触するようになり激しい痛みがでる