2025/07/07 07:52
「四十肩・五十肩じゃないかも?」動かせるのに痛い肩、その原因とは?
こんにちは、わたなべ整体の渡邉です。
「肩を動かすとズキッと痛むけど、腕は回せるし大丈夫かな…」
そんなお悩み、当院にもよくご相談いただきます。
実はこれ、「四十肩・五十肩」とは違う原因で起きているケースが少なくありません。
今回は、“肩は動くのに痛い”タイプの肩の不調について、考えられる原因や見分け方、そして整体でできるケア方法を解説していきます。
◆ こんな肩の痛み、ありませんか?
- 手を挙げた瞬間に肩がズキッと痛む
- 肘掛けを押して立ち上がるときに肩に痛み
- 肩はぐるっと回せる(動かせる範囲はある)
- 動かしたときだけ痛い(じっとしていれば痛くない)
こうした特徴がある場合、「四十肩・五十肩」とは異なる原因が関係していることがあります。
◆ 考えられる肩の痛みの原因と特徴
① 上腕二頭筋長頭腱炎
肩の中を通る腱が擦れて炎症を起こすタイプの痛みです。
- 巻き肩・猫背・長時間のデスクワーク傾向の方に多い
- 手を挙げる瞬間に、肩の前~内側にズキッとした痛み
- 肘を使った動作(押す・引く)で痛みが出やすい
② インピンジメント症候群(軽度)
肩内部で腱板と骨がぶつかり、炎症が起きる状態です。
- 肩を上げる途中(特定の角度)で痛みが出る
- 上げた瞬間や降ろすときに痛むが、動かせる範囲はある
③ 三角筋の炎症や筋肉痛
肩を動かす筋肉が使いすぎで炎症を起こしているケースです。
- トレーニングや繰り返しの作業のあとに痛みが出る
- 「ここ!」と押して痛い場所が明確で、数日で軽減することが多い
④ 肩甲骨まわりの筋緊張や滑走不全
肩甲骨の動きが悪く、肩に余計な負担がかかっている状態です。
- 手を後ろに回す動きなどで詰まり感・違和感
- 姿勢のクセが原因になっていることも多い
⑤ 広背筋や大胸筋のかたさによる牽引痛
肩を支える大きな筋肉が硬くなって、肩に痛みが出ているケースです。
- 肩の動きはスムーズだが、特定の動作で痛みが出る
- ストレッチや筋膜リリースで軽くなることが多い
◆ 「四十肩・五十肩」との違いとは?
「肩が痛い」と聞くと、すぐに「四十肩・五十肩」と思いがちですが、実際には以下のような違いがあります。
- 痛みの出方
今回のような肩の痛みは「動かしたときだけ痛む」のが特徴です。
一方、四十肩・五十肩は「安静にしていてもズキズキ痛む」「夜間に痛みで目が覚める」などの特徴があります。 - 可動域の制限
動かせるけど痛いタイプの肩は、腕や肩がしっかり動かせます(可動域制限なし)。
四十肩・五十肩は、腕を上げようとすると強い痛みが出たり、関節自体が硬くなっていて動かせない場合が多いです。 - 回復までの期間
動かせるけど痛いタイプは、数日~数週間で改善することが多いです。
四十肩・五十肩は、数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。 - 炎症の広がり
前者は「筋肉や腱の一部分に炎症」がある状態です。
後者は「肩関節を包む関節包」に炎症が広がっているため、範囲が広く、より重症です。
◆ ケアの方向性
【炎症が出始めたばかりのとき(急性期)】
- 無理に動かさず、アイシング(10~15分を数回/日)
- 痛みのある部分を安静に
- 腕や胸の軽いマッサージで血流を促すのも効果的
【慢性期(1週間以上続く痛み)】
- 肩甲骨や胸椎まわりの動き改善
- 姿勢や日常の動作の見直し
- 肩に負担が集中しないよう、身体の連動性を整える
◆ 整体でできること
整形外科では画像診断や投薬を中心に行いますが、整体では
- 筋肉の緊張や関節の動きのチェック
- 姿勢や肩甲骨の連動性の調整
- 再発防止のための身体の使い方アドバイス
といった、動きと姿勢からのアプローチを行うことができます。
「四十肩だと思っていたけど、実は違った」という方も多く、早期対応で改善するケースは少なくありません。
◆ まとめ
肩の痛み=四十肩・五十肩、とは限りません。
- 「動かせるけど痛い」場合、腱や筋肉の炎症が原因のことも
- 肩そのものではなく、姿勢や背中・胸の筋肉が関係しているケースも
- 早めのケアで、慢性化・可動域制限を防ぐことができます
違和感のうちに、ぜひ一度チェックしてみてください。
お困りの際は、わたなべ整体にお気軽にご相談ください。
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